
武居美緒(たけすえ みお)さん
看護師 介護福祉士養成講座・講師
ご主人の転勤のため約9年間暮らした新潟県でおふたりのお子さまを出産。3年前にご家族で山梨に戻られた際、武居さんは子育て環境を重視してお住まいを甲府市に決めました。【後編】となる今回は、武居さんが利用している甲府市の子育て支援や市民レポーターとしての活動などについて紹介します。
子育て支援が充実している安心感

「新潟県では子どもの医療費が無料ではなく、私が住んでいた時は確か530円の支払いが必要でした。でも甲府市には『すこやか子育て医療費助成制度(所得制限なし)』があり、医療費が無料なのでとても助かっています。それに甲府市には子育て中のさまざまな不安や悩みが気軽に相談できる『こども家庭センター』があり、妊娠期から子育て期、青年期まで切れ目のない支援体制が整っているので安心感がありますね。私が日常的にとても便利だなと感じているのが『子育て支援アプリ・すくすくメモリーズ』です。これは好きなときに、好きな場所で、気軽に子育て支援情報を取得できるアプリで、予防接種の案内も届くので予定も立てやすいです」と、甲府の子育て支援環境の充実を実感している武居さん。
健やかな子どもの成長のためには、ママやパパのケアも大事!

子育て中は、自分のことは後回しになりがち。でも子どもと笑顔で向き合うためには、「ママやパパの心と体のケアは大事!」と武居さんは言います。
「甲府市には0歳6ヶ月から2歳までの未就園児を対象に保護者の就労要件を問わず月10時間まで保育園を利用できる『こども誰でも通園制度』があり、私のまわりでも喜んでいる方が多いです。日常の中でちょっとだけ子どもと離れて、自分ひとりの時間を過ごしたり、下の子を見るための時間にあてたりなど、時間的な余裕の確保は、ママたちの心のケアにつながっています。私は甲府市の『がん検診』を受けています。子育て中はつい自分の健康管理は忘れがちになってしまいますが、市から検診のお知らせが来るので、自分の健康に目を向ける良い機会になっています。家事や育児の合間にLINEから簡単に申し込みができるのもいいですね。私のように途中から甲府市に転入してきた場合も、子どもの医療費無料をはじめとする甲府市のさまざまな支援を受けるための手続きが転入手続きと同日にすべて終わったので、とても簡単で楽でした」と武居さん。ご自身の産後の時期に「このサービスがあれば利用したかった」と武居さんが言っているのが、産後ケア事業のひとつ『おうちでホッとママケア』です。「助産師さんが自宅まで来てくれて、乳房などの母体ケアや心のケア、育児相談など、さまざまなケアを提供してくれるのは、とてもいいと思います。たくさんのママたちに活用してほしいですね」と先輩ママとしてのアドバイスをくれました。
市民レポーターとして楽しくて役立つ情報を発信中!

武居さんは甲府市の広報誌やホームページのブログなどを通じて、市内で開催されるイベントやおすすめスポットの紹介など、地域の身近な話題や魅力を発信する『市民レポーター』を務めています。「幼稚園には転勤で山梨に来たママたちもたくさんいます。みなさんからよく聞くのが、子どもをどこに遊びに連れて行けばいいのかなど、子育て中に役立つ情報がなかなか入って来ないという声です。甲府市には充実した子育て支援や、美術館や科学館などの素晴らしい施設、それに楽しいイベントも多くあるので、私はみなさんにそれらを知っていただくために発信していこうと考え、市民レポーターになりました。たとえば私が好きな山梨県立美術館の薔薇園や銀杏並木、甲府市立図書館の藤棚や昇仙峡の滝といった四季折々の美しい風景や、実際に子どもと遊びに行って良かった場所など、市民目線で見つけた多彩な魅力を紹介しています。子育て中は目先のことしか見えなくなってしまうことがあると思いますが、少し外に目を向けてみるだけで、たくさんの情報があったり、相談できる場所があったりします。出かければいつもと違う景色も見えます。是非、市民レポーターのブログを見てください!楽しいこと、素敵な場所、たくさん紹介していますよ」と話してくれた武居さんの笑顔は、甲府市で暮らし、子どもたちを育むことの幸せを感じさせてくれました。


