甲府出身のプロサッカー選手が語る「甲府への思い」【後編】

『Now or never 今、やるしかない』
甲府から世界の舞台へ、信念を持って一途に駆ける。

内藤大和(ないとう やまと)さん 21歳
甲府市出身


ヴァンフォーレ甲府所属
プロサッカー選手

3歳の時、3つ年上の兄がサッカーを始めたタイミングで一緒にボールを蹴るようになり、サッカーに夢中になっていったという内藤大和さん。小学生時代から世界大会で活躍するなど頭角を現し、U-15日本代表(2019年)、U-16日本代表(2020年)など数々の実績を積み上げ2021年には現役高校生でありながらトップチームデビュー、また2022年には「飛び級」でヴァンフォーレ甲府とプロ契約を結んだ。『Now or never』を座右の銘とし、サポーターからの熱い応援に実力で応え続けているヴァンフォーレ甲府を代表する選手。厳しいプロの世界で選手としてさらなる高みを目指す一方、甲府の子どもたちの未来を応援する活動にも尽力している。

こうふドリームキャンパス『夢の先生』として、子どもたちに伝える夢の大切さ。

 こうふ開府500年レガシー事業として行われている『こうふドリームキャンパス』は、ひとりでも多くの子どもたちに夢を持つことの大切さを伝えたい、また、子どもたちに夢を与える機会を創出していきたい、という想いから生まれた甲府市の事業です。

 甲府大使など甲府市にゆかりがあり、夢を持ち続けながら日々努力し輝いている著名人の方々を『夢の先生』としてお迎えして授業を行っていただいています。2023年には内藤さんも夢の先生として、母校である甲府市立石田小学校を訪れ授業を行いました。憧れの内藤選手の訪問に弾けるような笑顔を見せた子どもたちは、直接お話を聞いたり、一緒にプレーを楽しんだりする中で、夢を叶えるために大切なことを学ぶ貴重な経験をすることができました。

 「授業では子どもたちに、うまくいかないことがあっても、それを人のせいにしないで、すべて自分の方に矢印を向けて、どうすればよかったのか考え努力してきた僕の経験を話しました。真っ直ぐに僕を見つめながら、熱心に話を聞いてくれる子どもたちの目の輝きがとても印象的でした。子どもたちにも諦めずに努力し続け、夢を叶えてほしいです。後日、授業を受けた子どもの保護者の方から声をかけていただき、授業がきっかけでヴァンフォーレ甲府のファンになり試合も見に来てくれたと伺いました。それがとても嬉しかったですし、あらためて子どもたちや地域と関わっていくことの大切さを実感しました。これからも甲府の子どもたちの未来につながるような活動を続けていきたいです。」

こうふドリームキャンパス『夢の先生』として教壇に立つ内藤さん

今この瞬間を大切に努力を積み重ね、強い意志と覚悟を持って、自分が信じた道を行く。

 夢や目標を持った時、叶えるために必要なものは何ですか?と内藤さんにお聞きすると、「自分自身のことを、もっと深く考えること、僕はそれをすごく大切にしています。うまくいかなかった時も、うまくいった時も、なぜそうなったのか考えるようにしています。」と教えてくれました。

 また、ケガなど壁に直面した時どのように乗り越えていますか?との問いには「よく壁を乗り越えるという言葉で語られがちですが、僕は壁を壁と思っていません。壁ができたらそれに対して解決策を見つければいいと思っています。落ち込まず前向きな気持ちでやっているので、僕には立ち止まっている暇はないです。」と前を向く内藤さん。そのメンタリティはどのように培われているのでしょうか。

「努力をすれば自然と自信は生まれてきます」という内藤さんの座右の銘は『Now or never』です。「今はもう来ない、今この瞬間は一度きりだと、いろんな場面でこの言葉を思い起こして自分を奮い立たせています。」

 これからの目標について、「ヴァンフォーレ甲府を象徴する選手となり、自分のゴールで勝利を掴みJ1昇格につなげること、そしていずれは海外を舞台に活躍することです。」と力強く語る内藤さん。

 これから夢に挑む若者たちに伝えたいことを伺うと、「どんな道に進むにしても、自分自身の判断で決めるのが1番です。僕も大学に行かずに高校生でプロサッカー選手になることを自分で決めました。そういう強い覚悟を持って進んだ道には絶対に間違いはないと思います。失敗したとしても、それは失敗ではありません。強い意志さえあれば、素晴らしい道が待っていると僕は信じています。」とエールを送ってくれました。

大好きな甲府の街で過ごした、かけがえのない日々のおかげで、今の自分があることに感謝。

ヴァンフォーレ甲府オフィシャルカフェ「Vent CAFE」にて取材をさせていただきました。

 幼い頃からサッカーに夢中になり、プロサッカー選手になる夢を叶え、今も目標に向かって挑戦し続けている内藤さんが、子ども時代を振り返り話してくれたのは両親への感謝の気持ちでした。

 「僕にとって家族の存在というのは、とても大きかったです。両親は僕が小さい頃から、サッカーでも勉強でも僕がやりたいことを否定せずに何でも挑戦させてくれて、僕を伸ばしてくれました。そのサポートによって今こうしてプロとしてサッカーがやれていると思っています。本当に感謝しています。」

 そう話す内藤さんは小さな頃から外遊びが好きで、お兄さんや友だちとよくサッカーをして遊んだそうです。プロサッカー選手へと成長するなかでいつも身近にあった甲府。そんな「甲府の街」が、内藤さんはとても好きだといいます。

 「中学・高校時代から県外や海外に遠征に行く機会が多かったんですが、当時から甲府に戻ってくると、『わが家に帰ってきた』みたいな安心感がありました。どこか1ヶ所好きな場所があるというより、甲府の街全体が好きなんです。この街の空気、温度、人の優しさ、……そうした要素をひっくるめて、身に染みついた甲府の景色や暮らしが自分にとってすごく心地いいんです。もしかしたら、小さな頃サッカーボールを追いかけて遊んでいた時や、本格的にサッカーに打ち込むようになってから練習の合間に眺めた『甲府の豊かな自然や人々が交流する風景』が僕の中に刻まれているからなのかもしれません。また、ヴァンフォーレ甲府のサポーターのみなさんの存在も甲府の魅力だと思っています。応援してくださるみなさんの想いを背負ってもっと活躍したいですし、甲府市民の方々に笑顔になっていただけるようなプレーや、行動をしていきたいと考えています。」と甲府への想いを聞かせてくれました。

 この日取材をさせていただいたヴァンフォーレ甲府オフィシャルカフェ『Vent CAFE(ヴァンカフェ)』で、「今はまだゆっくり休みをとる時間はないですが、たまにはカフェもいいですね。」とリラックスした表情を見せる内藤さん。甲府を愛するすべての人が主役となり、共通のハッシュタグを活用して甲府の魅力をSNSで発信・共有していくことを目的とした事業『#甲府日和(こうふびより)』のことをお伝えすると、「今度、僕も#甲府日和をつけて発信してみようかな。」と笑顔で応えてくれました。内藤さんの発信が今から楽しみです! 

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